先月6月までのメルペイ半額相当還元キャンペーンが終わり、既存QRコード決済サービスの普及がひと段落しました。
その状況の今月7月1日(月)に7Payとファミペイがサービス開始しました。
しかし、開始日からそれぞれアクセス集中で登録できなかったり、コード支払い画面が表示できなかったりしました。
また、中でも7Payは、不正アクセスで悪用される事案が起こりました。
これにより、QRコード決済自体への不信感が広まってしまったと思われます。
少なからず使用するモチベーションが落ちたのではないでしょうか。
既存QRコード決済事業者にとっては、「なに台無しにしてくれているんだ!」という状況ではないでしょうか。
そこで、今後のQRコード決済について、多少研究してきた自らの見解をまとめました。
7Payについての見解
まず、7Payについては、トラブルが起きた時の会社の姿勢で失敗してしまっているように見えます。
記者会見での対応やパスワード・二段階認証関連については、多くで取り上げられているので省略します。
一番会社の姿勢がじわじわと感じ取れるのは、プレスリリース(ニュースリリース)の出し方からです。
下記、株式会社セブン&アイ・ホールディングスとその子会社株式会社セブン・ペイのニュースリリースページです。
リリース文書には、株式会社セブン&アイ・ホールディングスまたは3社からのリリースと書かれています。
しかし、すべて株式会社セブン・ペイのニュースリリースページにしか出していません。
なぜ株式会社セブン&アイ・ホールディングスのニュースリリースページに出さないのか。
株式会社セブン&アイ・ホールディングスの今週最後のニュースリリースは、7/5の食品ロスについてです。
これですと、子会社のせい、責任部署のせい、責任担当者のせいにして収束させようとしているように見えてしまいます。
あの日大アメリカンフットボール部の問題の時に、日大理事長が出てこないで日大学長が会見していたのを思い出します。
それにより当時メディアは、ずっと日大理事長を追いかけるようになってしまっていました。
セブン-イレブンHDとセブン-イレブン、7Payは、一体だと思います。
また、学校法人日本大学と日本大学、日本大学アメリカンフットボール部「フェニックス」も、一体だと思います。
心は一つ!
ミスをみんなでカバーするスポーツ。
野球のような精神を持ってもらいたいと感じます。
「7pay(セブンペイ)」に対する不正アクセスの件(第3報) セキュリティ対策の強化を目的とした新組織発足のお知らせ【PDF 186.62 KB】(株式会社セブン・ペイのホームページ)
ファミペイについての見解
ファミペイについては、Tポイント離脱が見え隠れする中途半端な時期にリリースしてしまった。
これに尽きると思います。
ファミペイのキャンペーンの軸は、チャージで最大15%相当還元です。
しかし、15%相当還元の対象がファミマTカードでチャージした場合となっております。
今後なくなるようなクレジットカードを優遇しながら、カード会員獲得を積極的に行うわけにもいかないと思います。
ファミマTカードの発行会社がポケットカード株式会社です。
ポケットカード株式会社の主要株主が株式会社マネーコミュニケーションズ(伊藤忠商事株式会社の完全子会社)と株式会社ファミリーマート。
仕方なくといった感じでサービスをリリースしても情熱は届かないと思います。
また、Tポイントの運営会社、株式会社Tポイント・ジャパンについても今後を注目しておかなくてはなりません。
ヤフー、ソフトバンク、ファミリーマートが離れた場合、どうなっていくのか注目です。
その他既存QRコード決済についての見解
2019年6月までに様々なキャンペーンでQRコード決済を促進してきました。
しかし、今回の7Pay問題でQRコード決済自体のイメージが悪くなってしまいました。
今までのキャンペーンが台無しになってしまった印象です。
それを取り戻すには、安全性のアピールと、改めてキャンペーンで促進していくしかないと思います。
ですので、QRコード決済利用者にとっては、このキャンペーンに期待です。
プラスに考えていきましょう!